ワタと綿花
2024年11月の掲載当時の内容です。制度・数値・施設の取り組みは、現在と異なる場合があります。
11月となり朝夕と日中の寒暖差が大きくなっており、また日々気温が安定せず体調を崩される方も増える時期かと思います。温暖化の影響か、日本の四季を感じられない秋にも思えますが、10月末には金木犀が咲いているのを見つけ、短い間でしたが秋の香りを楽しむことができました。また先日は、実家の庭先に咲いた綿花をもらい、施設でも入居者様に見ていただきました。
ワタと綿花
私は「綿花(メンカ)」と言っていたのですが、植物としては『アオイ科ワタ属』の植物の総称として、『ワタ』と呼ばれるようです。良く考えるとワタや綿、綿花の区別も正確にできていないことに今更ながら気づき、興味が湧いて調べてみましたので、ご興味ある方は目を通してみてください。
ワタの種類
一言に「ワタ」と言っても様々な種類があるようで、アジア綿(めん)・エジプト綿・海島綿・陸地綿などがあるようです。どれも基本的には古くから重要な繊維作物として栽培されており、江戸時代に日本へ伝わったのがインドワタの変種と言われています。
ワタは、ハイビスカスに似た花も美しいのですが、花がしぼんでから1か月ほどで果実が割れ、中から綿花が現れます。「ワタ」の木の実を守る役割を持つ、白いフワフワとした「種子毛(しゅしもう)」が綿(コットン)になります。 この「種子毛」が白い花のように見えることから「綿花(めんか)」と呼ばれるようになりました(「コットンボール」とも呼ばれます)。実は、白いワタだけでなく、緑、青、茶色のものもあるそうです。
衣類の革命
インドワタが伝わる前までは、日本では麻の衣服を身につけていたそうですが、加工のしやすさや暖かさという利点を兼ね備えた綿は、江戸時代に栽培が広まるとあっという間に人々の生活に普及し、さらに藍によく染まるという特徴を持っていたため、綿とともに藍染も広まることとなったようです。
こんなに身近なものなのに、何も知らずに使っていることに反省もありますが、今回のせっかく綿に興味が出ましたので、来年また楽しめるよう、種子は春に埋めてみようと思います。
出典:しあわせたより 2024年11月号
